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がんについて考えてみましょう

2023年02月03日(金)

私たち一人ひとりが、がん撲滅に積極的に関わり、行動を起こし、未来に影響を与える力を持っています。

2月4日はWorld Cancer Day(世界対がんデー)。2000年2月4日にパリで開催された「がんサミット」から始まった取り組みです。
国際対がん連合(UICC)が主唱し、世界各国でがん征圧の啓発や様々な施策を世界中で行おうと呼びかけるもので、各年にそれぞれ別の問題に焦点を当てた取組みを行っています。2019年から3年間のキャンペーンは「I AM AND I WILL」(私は今、そしてこれから私は)となっています。
UICC日本委員会も、UICC本部と連携してこのメッセージキャンペーンに参加し、世界と繋がりながら、それぞれの立場から声をあげて、対がん活動を発展させています。
<がんに対して「私は(I AM)○○という立場」で、「そして私は(AND I WILL)×××をします」>というように、個人レベルでもがん撲滅に向けた行動を起こすことを促しています。
がんを予防、がん患者の支援、がんを撲滅などのために、当事者やその家族、医療関係者以外にも、研究者、企業、政府など、それぞれができることがあります。
自分には何ができるでしょうか?まずはがんというものを知って、がんにならないために何ができるかを知ることから始めたいと思います。

※UICC日本委員会 Japan National Committee for UICC(UICC-Japan)とは  https://www.jfcr.or.jp/UICC/
UICCに加盟している日本の組織が集結し、世界対がん宣言の実現に努力するUICCを支援・連携して活動している日本の独立組織。
事務局を(公財)がん研究会に設置し、現在日本の主要ながん専門学会、がんセンター、研究所、研究基金、病院、対がん協会など29団体が参加。

がんについて考えましょう

がんとは何でしょう?
別名、悪性腫瘍または新生物とも呼ばれています。体内でできた異常な細胞が、制御されずに異常分裂し、正常な細胞の機能を障害します。年齢を問わず、人体のほぼすべての部分に発症します。 また、体の様々な部位に転移をし、再発をすることもあります。
がんは単一の病気ではなく、病気のグループとしての用語であり、 200以上もの種類があり、それぞれに病名と治療方法が異なります。
がんは世界中で主要な死因となっています。 死亡率が特に高いのは、肺、乳房、大腸、胃および肝臓のがんといわれています。

がんが発症する原因

がんが発症する正確な原因はわかっていません。 しかし、たばこの煙、アルコール、紫外線、大気汚染、アスベストなど発がん性物質と呼ばれる特定の物質や、いくつかの感染症ががんを引き起こすことが指摘されています。加齢、遺伝、その他の要因も関係しています。

がんを予防するために

がんは、さまざまな要因によって発症していると考えられており、その中には予防できるものも多く含まれています。
日本人では、男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は、生活習慣や感染が原因でがんとなったと考えられています。そのうち、大きな原因は、喫煙(男:約29.7%、女:約5.0%)と感染(男:約22.8%、女:約17.5%)で、その他のものは比較的小さいと報告されています。

禁煙、受動喫煙の防止

たばこが肺がんをはじめとするさまざまながんの原因となることが、科学的に明らかにされています。また、たばこを吸うと、本人だけでなく、吸わない人にも健康被害を引き起こします。
がんを予防するためには、たばこを吸わないことが最も効果的です。現在たばこを吸っている人も、禁煙することによってがんになるリスクを下げることができます。

アルコールの摂りすぎ

飲酒は口腔、咽頭、喉頭、食道、大腸、肝臓、乳房のがんのリスクを高くします。
体内に取り込まれたエタノールが、発がん性を示すアセトアルデヒドに代謝されるためと考えられています。
禁酒とは言いません。1日のアルコール量は、日本酒1合、ビール大瓶1本、ウィスキーダブル1杯程度の量に抑えるといいそうです。
また、喫煙者が飲酒をすると、食道がんやがん全体の発症リスクは交互作用により特に高くなると言われています。

健康的な食事

多量の牛・豚・羊などの赤肉や、加工肉は大腸がんのリスクを上げるとされています。また、食物繊維を含む果物や野菜は、大腸がんのリスクを下げる可能性が高いとされています。塩漬けの食品は胃がんのリスクを上げる可能性が大きいとも報告されています。
熱すぎる飲食物も控えたほうがよいでしょう。
食べすぎも禁物です。肥満と発がんの関係は、脂肪組織中から女性ホルモンの一種であるエストロゲンが産生されることで、子宮体がんや閉経後の乳がんのリスクを上げるから、と考えられています。また、肥満に伴ってインスリンが十分に働かなくなり、インスリンが過剰に分泌されてしまったり、細胞の増殖・分化を促進するインスリン様増殖因子が持続的に増加したりすることで、結腸がんなどのリスクを上げると考えられています。
適正な体重/BMI (体重/身長の2乗)が、女性19-25、男性21-27の範囲内になるように体重を管理しましょう。
一方で、日本人などのアジア人を対象とした研究結果からは、やせすぎによってがんのリスクが上がることが考察されているそうです。栄養不足に伴う免疫機能の低下や、抗酸化物質の不足などによるものと考えられています。

定期的な運動

運動は、結腸がんのリスクを確実に下げ、閉経後の乳がんと子宮体がんのリスクを下げる可能性があるとされています。
運動をすることにより、肥満の解消、血糖を下げるホルモンであるインスリンの働きの改善、免疫機能の増強、脂質の吸収などを調節する胆汁酸の代謝への影響などがあるためだと考えられています。
毎日1時間程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度の活発な運動 (1時間の早歩き、30分のランニング) を入れると良いそうです。

有害な環境を回避

昼間の日差し、都会の大気汚染、室内での受動喫煙、放射線の曝露を避けましょう。

効果のあるワクチン接種

日本人のがんの原因の約20%は感染が原因と推計されています。その内容はB型、C型の肝炎ウイルスによる肝がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がん、ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)による胃がんなどが大半になります。他には、エプスタインバーウイルス(EBV)による悪性リンパ腫や鼻咽頭がん、ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-1)による成人T細胞白血病/リンパ腫などがあります。
B型肝炎ワクチン接種は肝臓がんをほぼ予防します。HPVワクチン接種はほとんどの子宮頸がんと、他のいくつかのがんを予防します。
肝炎ウイルスの検査をして、もし感染していたら治療を受けましょう。

がんの検診をしましょう

予防とともに大事なのが検診です。がんは早期発見して、早期治療すれば治る確率の高い病気です。
国民の2人に1人ががんにかかると言われていますので、早く見つけるというのは大変重要です。

がんの種類別に以下の検診が提案されています。

  • 胃がん検診:40歳以上の人は年1回、レントゲン検査を受けましょう。
  • 大腸がん検診:40歳以上の人は年1回、検便検査で目に見えない程度の血液が混じっていないかどうか調べましょう。
  • 肺がん検診:40歳以上の人は年1回のレントゲン検査を、喫煙者はさらに喀痰検査 (細胞診) も推奨しています。
  • 子宮がん検診:20歳以上の人は2年に1回、細胞診検査を受けましょう。
  • 乳がん検診:40歳以上の人は2年に1回、レントゲン検査 (マンモグラフィー)を行いましょう。

がんは治療可能です

がんは早期に発見すれば治療が可能な病気です。がんの初期症状を知り、気になる症状があったら、すぐに医師の診察を受けてください。

  • しこり
  • 3週間以上続くせき
  • 胸痛
  • 息切れ
  • 血尿
  • せき、おう吐
  • 飲み込みにくさ
  • 下痢、便秘、痛み、持続的な腹部膨満、満腹感など、排泄に関連した変化
  • 肌の変化
  • 原因不明の体重減少
  • 原因不明の発熱または寝汗
  • 疲労

がんは、種類ごとに治療法があります。治療は、病気の治癒、延命、そして生活の質の向上を目的としています。
生活習慣を良くしてがんを予防するとともに、ある年齢に達したら、定期的に検査を受けましょう。そして、万が一がんになっても、早い段階でみつければ、治る可能性が高い病気です。がんは恐れる病気ではありません。

がんについて考えてみましょう

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