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中日ハートフルジョブ > 知って得する豆知識 > 1月20日は血栓予防の日

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1月20日は血栓予防の日

2020年01月20日(月)

1月20日は二十四節気のうち、1年中で最も寒くなる「大寒」にあたることが多く(※2020年の大寒は1月20日)、寒い時季は血栓ができやすいという背景と、「20」という数字の「つ・まる」の語呂合わせに由来して、「血栓予防の日」となっています。日本ナットウキナーゼ協会(JNKA)さんが制定し、一般社団法人・日本記念日協会さんが認定しています。
納豆に含まれるたんぱく質分解酵素「ナットウキナーゼ」が血栓を溶解し、脳梗塞や心筋梗塞を予防する効果があることをアピールすることが目的だそうです。
また、この日から1か月間は「血栓予防月間」として掲げられています。

血栓症について

そもそも血栓とは何でしょう?

血管が傷ついて出血すると、血小板が血管の傷ついた部分にくっつき、血小板同士が集まって損傷部をふさいで止血しようとします。さらに、止血をより強固にするため、血液中の「凝固因子」が作用し「フィブリン」と呼ばれる糊状の膜をつくります。これがさらに血の塊を強固にして出血を止めるというのが止血の仕組みです。このときの血の塊が「血栓」です。
このように、本来血栓は止血をするためにできる大切なものですが、その血栓が血管を詰まらせることによって生じる疾患のことを、総称して「血栓症」と呼んでいます。

血栓症は大きく3つのタイプに分けることができます。

  1. 生活習慣病を背景にした血栓症
    …主に動脈で起こる血栓症

    高血圧・高血糖・脂質異常など生活習慣病のある人は、動脈硬化を起こしやすくなっています。動脈硬化が進行すると、血管壁にコレステロールなどの脂肪物質が溜まって、血管の中が糊状になり、内部が狭くなってしまいます。何らかのきっかけで内皮がはがれ落ち、血管が傷ついたような状態になると、防御のために凝固の作用が働きます。それによって血栓が作られ、血管の内腔が塞がれると、血流が途絶えて末端の組織に酸素や栄養素が送られなくなり、壊死を起こします。
    これが「梗塞」と呼ばれる状態で、心臓に血液を送る冠状動脈で起こる心筋梗塞、脳に血液を送る動脈で起こる脳梗塞などがこのタイプに該当します。
     
  2. 60代以降の高齢で起こりやすくなる血栓症
    …心臓に原因がある血栓症

    60代以降の高齢で起こりやすくなる血栓症は、心臓に原因がある心原性脳梗塞が代表的です。60歳以降の10%以上に発生するといわれる心房細動という、心臓の心房がけいれんするように小刻みに動く不整脈の一種が起きることで、血流が乱れてしまい、血液がスムーズに心室へ送られなくなるので、血栓ができやすくなるのです。
    心房で作られた血栓が心室に移って脳に運ばれ、脳の動脈を詰まらせる脳塞栓の状態から脳梗塞となります。心房で作られる血栓は、血管内で作られる血栓よりも大きくなる傾向があり、重症化しやすい特徴があります。
     
  3. 病的な背景や年齢などに関係なく、環境次第で誰にでも起こり得る血栓症
    …主に静脈で起こる血栓症

    静脈は動脈よりも血流が遅く、血圧も低いために血のめぐりが悪く、血液が滞りやすくなっています。
    同じ姿勢のまま動かなかったり、水分不足で血液がドロドロになることで、下肢の血流が悪化して深部静脈に血栓ができ、それが肺に運ばれ、肺塞栓から肺梗塞を引き起こします。
    いわゆるエコノミークラス症候群で、長時間飛行機に座ったままの状態が続くようなときの症例が多いため、この名がつきました。
     

冬の乾燥や寒暖差を油断してはいけない!冬こそ注意したい血栓症

1月は血栓症で亡くなる方の最も多い月とも言われています。
上の3つのタイプの血栓症のうち、冬に特に注意したいのが、1.の生活習慣病を背景にした血栓症です。

なぜ冬は「生活習慣病を背景にした血栓症」に注意が必要なのでしょう?

生活習慣病の素因があると動脈硬化を起こしやすく、血栓ができやすくなっています。そこに、冬の乾燥や寒暖差が加わると、さらに血栓が作られやすくなるのです。
何故なら、冬は空気は乾燥しているので、体から水分が奪われやすくなっているのですが、夏ほど意識して水分を摂取しないため、脱水傾向に陥りやすくなっているからです。脱水傾向にある体の血液は粘り気のある状態になります。
また、気温が下がると体温を維持するために、血管が収縮して細くなり、血圧が上がります。逆に、寒い場所から暖かい場所へ移動したときなどは、血管が弛緩(しかん)して、血圧が急降下することもあります。冬の入浴時に起こる「ヒートショック」と呼ばれる現象はこれに当たります。
生活習慣病による動脈硬化という血管内膜の変化に加えて、水分不足による血液成分の変化、寒暖差による血流の変化と、血栓ができる3大要因がすべて揃ってしまうので、夏以上に血栓症に注意が必要なのです。
なので、生活習慣病をきちんとメンテナンスしつつ、喉の渇きを感じなくてもきちんと水分を摂ること、トイレ、風呂場、廊下などの部屋との寒暖差が激しい環境を改善すること、寒い脱衣所から熱いお風呂に急に入らないこと、などが大切になってきます。

血栓のできる原因を知ることによって、重大な病になる可能性を低くしましょう。

心筋梗塞や脳梗塞はすでに重大な死因として知られていますが、その原因が血栓症であるという認識は、まだまだ不十分だそうです。血栓症の知識とともに、その大元の「血栓」について知ることにより、防げることが増えるはずです。
また「生活習慣病」は文字どおり「生活習慣」が原因で引き起こされる症状や疾患。つまり、若い頃からの生活習慣が積み重なって起こります。近年では食生活の欧米化や生活習慣の乱れに伴い、20代、30代の人でも、いつの間にか病状が進行していた、というケースが増えているそうです。若いからといって、油断出来ません。
毎日を楽しく生きるために、冬の健康維持の方法をいま一度、見直してみませんか?

1月20日は血栓予防の日

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