回復期リハビリテーション病院では介護福祉士も第一線で活躍
Q1 職場の特徴は?
当院では、機能障害により引き起こされた生活障害に対してリハビリテーションを提供することで、患者さんの生活再建を目指しています。患者さん1人に、病棟スタッフとして、看護師または介護福祉士、PT、OT、STが1人ずつと、医師、薬剤師、栄養士などがチームで対応し、介護福祉士も担当を持つことになります。当然ながら医療面の知識も必要になるので、月2回ほどのペースで行われる講義に参加したり、分からないことがあれば看護師に聞いたりと、医療に関する勉強に皆が積極的。家族に一番近い存在なので、他の職種の人も私たちの意見を尊重してくれるなど、職種間の垣根がないのも特徴です。
Q2 介護職に求められることは?
以前勤めていた老人保健施設では、「この時間からは食事の介助」など時間ごとにやるべきことが決まっていて、それが利用者さんの生活のリズムでもありました。しかしここでは、リハビリ後すぐに食事を出してもいい人、少し休んだ後に食事を出す人と、患者さん一人一人で異なります。また、自立のためのおむつをなくす取り組みでは、「いつも〇時に失禁しているから、その時間にトイレへ連れて行けば自分でできるのでは?」といった具合に、患者さんのリズムに合わせた動き方が求められます。とはいえ、ずっと介助が必要というわけではなくいずれ私たちの手は離れ、目に見える成果となって表れるのです。
Q3 やりがいに感じていることは?
患者さんが家でも生活が送れるようになることはもちろん、院内でやれることが1つ増えただけでもうれしいものです。ここでは、患者さんを介助して起こすのではなく、自分で起き上がれるようになってもらうことが目的。それが見られるのは喜びですし、回復期の病院ならではの経験だと思います。また、医療に関わる現場でありながら各場面で看護師と対等な立場で仕事ができるのも、大きなやりがいにつながっています。お互いの知識を駆使ながらのケアができる他、ときには相談されることもあり、介護福祉士としてモチベーションは上がるばかりです。
****メッセージ****
子育て中のママが働きやすい病院です
病院における介護職とはいえ、気負うことはありません。医療の現場でも生活面のケアは必ず入ってきます。おむつを選ぶにも何を選べば良いか、意外と分からないもの。介護施設での経験者はぜひスキルを生かしてほしいです。また当院についていえば、託児所も併設されています。実際子育て中のママさん職員は多く、私自身も2人の子育て真っ最中。もちろん上司にも子育て経験者がいますし、さらに病児保育も行っています。病院全体で子育て中の職員に理解があるのは、大いに自慢できると ころです。