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中日ハートフルジョブ > インタビュー > 紀藤 敦子

インタビュー

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保育のお仕事特集

マーマ名古屋
オフィス・パレット株式会社
マーマこととも保育園
しかやま 園長
紀藤 敦子さん

園の特長

〇より深い愛着関係を築く、育児担当保育を実践

 乳児保育において「育児担当保育」を実践しています。育児担当保育とは、子どもの担当保育士を決めて行う保育のことで、保育士は一人一人の子どもと丁寧に関わる、一対一の関係づくりを心掛けます。そのために生命の保持と情緒の安定、保育用語でいえば「養護」の部分のお世話は、担当保育士が「第2のお母さん」として行います。つまり保育園を「第2の家庭」と捉え、例えば食事や排泄の介助をするのは担当の保育士です。現在の保育では、「愛着関係」が非常に重要視されていますが、より深い愛着関係を構築するには、やはり一対多数ではなく一対一で向き合うことが重要。食事の介助も排泄の介助も、担当保育士が第2のお母さんとして接することで愛着関係が築かれ、子どもたちも保育園は安心できる場所と認識するようになるのです。また、乳児にも幼児にも「日課のある生活」を大切にしています。子どもは、先のことが分からないと不安になるもの。そこで、公園に遊びに行く曜日、食事やお昼寝をする時間など、保育園での生活に日課があることによって不安を感じることなく過ごせますし、先の見通しができるようになるのです。

これからの育児担当保育の現場

○国の保育指針も育児担当保育を後押し

 今年4月に厚生労働省による保育指針が改定され、「養護」の重要性が強調されています。その中には「集団の一斉訓練的な活動ではなく、個を大切にする保育」といった内容が含まれているのですが、これはまさしく育児担当保育で実践していること。国の方針も育児担当保育に重きを置いていると考えれば、この先保育の現場が向かっていく方向に当園はすでにいるわけです。特に、真っ白な状態から育児担当保育を行うことになる新卒の保育士にとっては良いことだと思います。というのも、育児担当保育は考え方や日課がある程度「見える化」されているのでやるべきことがはっきりしていますし、それを消化しながら自分らしい保育を見つけ、さらに自分の思いを上書きしていけば良いわけですからね。働く環境についていえば、当園の場合、保育園は子どもたちにとって生活の場でもありますから、職員が心地よく働ける職場環境・人間関係づくりが大事だと思っています。職員たちは普段から挨拶を含めてお互いで声を掛けやすい雰囲気を作っていますし、実際悩みごとがあったときはすぐに相談できる、良い関係ができています。

 

 

保育士になった原点、心掛けていること

○母の言葉を胸に志した保育士、いつも考えているのは子どもとどうすれば楽しく遊べるか

 子どものころから小さい子の世話をするのが好きで、高校生のときには親戚の子のベビーシッターをしていました。また、母に「将来は何か職業を持ちなさい」といわれたとき、身近に感じたのが保育士や幼稚園の先生でした。私自身が小さい子が好きだったのと、学校卒業後に家庭に入る人が少なくなかった当時から働く意識を持たせてくれた母の言葉。この2つが保育士になった原点だと思います。普段は園長の仕事を優先しているので、現場に入ることは少ないのですが、大切にしているのは子どもと本気で遊ぶことです。たまたま最近、1歳児の保育に入る機会があり、おままごとをして遊びました。いわゆる子ども同士のおままごとに交じるのではなく、私が率先してリアルな生活を再現する「ごっこ遊び」でとても盛り上がったんです。このとき子どもが私に向けてくれた眼差しは、私を遊び仲間として見るそれでした。一緒に遊んだ者同士にしか分からない眼差しであり、心が通い合った瞬間。子どもと共有できる生活体験を遊びという形に変えたことで、子どもたちは楽しく感じたのだと思います。子どもの遊びをよく知り、勉強する必要もありますが、どうすれば子どもと楽しく遊べるのかを、園長としても四六時中考えています。

 保育士として働く前の過ごし方

〇遊びの可能性を広げる絵本に、できるだけたくさん触れて

 学生のうちから絵本をたくさん読んでおいた方がいいと思います。乳児、幼児を問わず、絵本を通して子どもと関わることで遊びの可能性も広がります。とはいえ、現役の保育士でも今どきの絵本は知っていても、昔ながらの古典的な絵本の良さや、物語や科学、詩など絵本にもいろいろなジャンルがあることを知らない人は意外にいるものです。そこで、学生のうちはもちろん保育士になってからも、本屋さんに行ったら絵本のコーナーへ立ち寄る癖をつけましょう。さらに何冊か実際に手に取って読んでみることで、子どものころの記憶がよみがえることもありますから、絵本の楽しさを思い出して、子どもにもそれを伝えてほしいです。また絵本に限らず、自分にとって楽しかった経験は、すべて保育につながるといっても過言ではありません。「山でキャンプ」「海でシュノーケリング」といった遊びはもちろん、豊かで文化的な生活体験は子どもの関心を引き付けます。なるべくいろいろなことに興味を持ち、経験値を高めておきましょう。「生きることは幸せ」「人生は楽しい」と喜びを持って過ごしている人と一緒にいることで、子どもたちも幸せな気持ちになるものです。

紀藤 敦子さん

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