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中日ハートフルジョブ > NEWS&TOPICS > 【岐阜】鼻や耳…顔の一部を再現する画期的手法 岐阜大病院教授が開発、3Dスキャナー使い

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【岐阜】鼻や耳…顔の一部を再現する画期的手法 岐阜大病院教授が開発、3Dスキャナー使い

2024年06月20日(木)

 岐阜大病院歯科口腔(こうくう)外科の山田陽一教授が、病気やけがで失われた顔の一部を再現する「顔面補綴(ほてつ)装置(エピテーゼ)」を作る新たな手法を開発した。歯科治療に使う光学式3Dスキャナーを用いた手法で、従来は作製が困難だった大きな欠損にも対応でき、患者の生活の質を高める上で画期的だという。


 エピテーゼは、シリコーン素材を使って鼻や耳、頰などを再現する技術。腫瘍の切除や交通事故などによるけが、先天的な奇形の影響で顔の一部が欠損した患者が対象となる。
 エピテーゼを作るには欠損部の型が必要になる。山田教授によると、粘土のような素材で欠損部を埋めて固めて型にする方法が一般的だが、欠損部が広範囲の場合には作製の過程で型が変形したり、鼻などの欠損では、型を取る過程で呼吸に影響を及ぼしたりする課題があった。
 山田教授は歯の詰め物を作る時に使う光学式3Dスキャナーに着目。型を取りたい部分に光を当てるだけで、コンピューター上に形状が正確に再現される。そのデータを基にエピテーゼを作製することで、欠損部の形とのずれが格段に少なくなるという。昨年10月、80代の女性患者に初めて使った。
 女性患者は、がん治療の影響で左頰の組織がなくなり、数センチの穴ができた。口の中が見える状態で、外見が気になって外出もままならなかったという。従来の方法では型取りが難しかったが、3Dスキャナーを使うことでエピテーゼの作製に成功した。
 スキャナーで得たデータがあれば遠隔地の患者にもエピテーゼを届けられるといい、山田教授は「ウクライナなどの戦場で負傷した人の役にも立てるかもしれない」と話している。開発した手法は、20日に浜松市で開かれる日本頭頸部癌(とうけいぶがん)学会で発表する。

2024年6月20日(木)中日新聞朝刊

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