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中日ハートフルジョブ > NEWS&TOPICS > 【愛知】新型コロナ 面会での感染防げ 介護施設に工夫

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【愛知】新型コロナ 面会での感染防げ 介護施設に工夫

2020年04月28日(火)

日進の「さくら」カーテン設置、時間短縮…

ビニールカーテン越しに母親と面会をする石井さん=日進市岩崎町の住宅型有料老人ホーム「さくら」で

 新型コロナウイルス感染の終息が見えない中、介護施設もさまざまな影響を受けている。日進市岩崎町の住宅型有料老人ホーム「さくら」では、玄関先にビニールカーテンを張り、ドアを開けて空気清浄器を回し、入居者と家族の面会の場所をつくるなど、感染防止の工夫を重ね、高齢者と家族の日常を守ろうとしている。(平木友見子)

 「マスクあるで、聞こえないよ」「じゃあ、ジェスチャーにしようか」。市内に住む石井広美さんは、入居する母親浜嶋きよさん(93)とカーテン越しに会話をする。耳の遠い母親の傍らには同施設代表の中島五郎さん(47)が寄り添い、大きな声で繰り返す。「みんな元気だから大丈夫。暇だったら手紙の返事書いてね。またね」。石井さんはそう言って、約十分間の面会を終えた。

 同施設では感染症対策として先月中旬、入居者の通院など以外の外出や外泊と家族らの来所の自粛を要請した。だが、80~90代の入居者18人のうち半数以上は認知症。理由を理解できないのに生活が変化したことで「家族が来んけど」「なぜ外に行けない」と強い不安感を訴える人が増えたという。

 利用者の体調悪化を懸念した同施設は、予約制にして時間も10分間に制限し、15日から玄関先で面会を始めた。石井さんは「高齢の母とはこのままずっと会えないかもと不安だった。面会方法を考えてくださった施設に感謝する。施設が安全に稼働していることで家族も安心できる」と話した。

 「面会は施設で働くスタッフの負担軽減にもなる」と中島さんはいう。面会が制限されている今、家族に小まめに連絡し、不安がる利用者には何度も説明し声を掛け続けてきた。

 小さな子どもを持つスタッフも多い。中島さんは「スタッフも怖さと戦いながら、使命感で懸命に働いている。そのことを知ってほしい」とぎりぎりの現状を伝えていた。

    ◇

「意識して規則正しい生活を」認知症のお年寄り 不安感で悪化の恐れ

 認知症の高齢者を家庭で介護している場合、中島さんは「家にいても服を着替えたり、規則正しい時間にご飯を食べたりと普段の生活を継続することが大切」と呼び掛ける。

 中島さんによると、認知症の患者は、日常と同じ生活ができない不安感から眠れなくなって昼夜逆転の生活になったり、動く気力がなくなって身体的な能力が落ちたりすると、認知症が進む恐れがあるという。一度進むと戻るのは難しいとされる。

 「密集」「密閉」「密接」の「三密」を恐れて長期間、デイサービスを休み、自宅に閉じこもってしまう利用者も出てきている。中島さんは「施設も家族も、体力低下と感染の恐れの間でジレンマを抱えている」と対応の難しさを語る。

 認知症悪化を予防するためには、意識して規則正しい生活を送り、天気のいい日には人混みを避けて散歩をするなど、気分転換も大切だという。

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