◆病児保育室も4月から開始
2011年度から始まった瀬戸市西追分町の公立陶生病院の建て替え事業で、平面駐車場とバスロータリーが完成し、事業全体が竣工(しゅんこう)となった。11日に同院で記念式典が開かれ、関係者約100人が完成を祝った。
建て替え事業は西棟、東棟、北棟改修と続いた。西駐車場東に位置する平面駐車場は約3000平方メートルで、障害者用の車両19台を含む141台を収容でき、これで病院全体の収容台数は車両753台、二輪車220台となった。
![](https://heartfuljob.chunichi.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/02/KGG20200213_0113430864_15.jpg)
平面駐車場やバスロータリーが完成した陶生病院=いずれも瀬戸市西追分町で
平面駐車場南にはバスロータリーを設置。12日から瀬戸市コミュニティバスの4路線、4月1日からは名鉄バスの4路線が運行する。ロータリー南には敷地内薬局棟を建設。2階建て総床面積852平方メートルの1階には敷地内薬局が入り、エレベーターやスロープも設けて高齢者や障害者の負担軽減に配慮している。
2階には多目的室のほか、病児保育施設もでき、4月から運営を開始予定。広さが60平方メートルで、保育室と観察室などがあり、保育士2人が常駐するほか、看護師が巡回し、必要に応じて医師が対応する。定員は一日6人以内で、対象が生後6カ月~小学3年までの病児で、市内在住、または保護者が市内在勤などの条件がある。
![](https://heartfuljob.chunichi.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/02/KGG20200213_0113635952_15.jpg)
病児保育施設の保育室。柔らかい床材を使うなど全体的に優しい雰囲気となっている
式典では管理者の伊藤保徳瀬戸市長らがあいさつ。味岡正純院長は「病院として地域社会の財産になれるよう努力していきたい」と決意を新たにした。(吉本章紀)