医療・介護・福祉就職ウェブ CHUNICHI HEARTFUL JOB25
求人数

人生のサポーターを目指すあなたを中日新聞が応援します

お問い合わせ採用ご担当者様へ

求人情報を探す求人情報掲載件数25会員登録は無料!!会員登録をするとあなたにいち早く優良求人情報をお届けいたします。登録する

求人情報求人情報掲載件数25

条件クリア

閉じる

雇用形態で探す

職種で探す

勤務地で探す

施設形態で探す

あなたに合った仕事を探す

キーワードで探す

その他条件で探す

条件クリア

中日ハートフルジョブ > インタビュー > 名古屋市立大学医学部附属東部医療センター 松下 志保

インタビュー

CHUNICHI INTERVIEWインタビュー記事をお知らせいたします。

看護部長特集

名古屋市立大学医学部附属東部医療センター

看護部長 認定看護管理者
松下 志保さん

看護師として大切にしていること

可能性を信じてあきらめないこと。

 「あきらめない」「限界を作らない」ということが非常に大切だと思っています。人は色々な可能性を秘めています。それは、患者さんも看護師も同じです。限界を作らず、もうひとつできるんじゃないか?と考えることで色々な工夫ができるようになります。それが、患者さんの援助の幅や自分の知識を広げていくことにつながると思います。
 私が入職して23年目の頃のことです。脳梗塞で倒れ、担当医から命の危険もあり回復は難しいと言われた患者さんがいました。私たち看護師は、死がちかいならと考え、尖足予防を行いませんでした。ところが2カ月程経ったときその患者さんが意識を取り戻され、そして、退院できるまでに回復されました。しかし、尖足予防をしていなかったことで、車いすに乗るのにも大変な苦労をすることになってしまいました。わずかな可能性だとしても意識が戻るかもしれないとケアをしていれば、その患者さんは尖足で辛い思いをすることもありませんでした。本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいになると同時に、あきらめたり限界を作ったりしてはいけないんだと痛感しました。
 たとえわずかな可能性だとしても、それを信じて苦しい治療を続ける患者さんの姿を多く見てきました。そんな患者さんをきちんと支えていくためには、私たちがあきらめず、可能性を信じて取り組んで行かなければいけないと感じています。

私のお気に入り

ケーキやパン作りに没頭するのが楽しい。

 病院の中では、研修などの発表会に作られたレポートが大切な宝物です。半年くらいかけて取り組んだものを発表してくれますが、どんなことを考えて日々の仕事に取り組んでいるのか、どんな風に成長できたのか、などを知ることができるので読むのが楽しみです。
 プライベートではケーキやパンを作ることに凝っています。土・日や家族が寝静まった夜に作っています。昔からお菓子作りが好きだったんですが、自己流だったので8年ほど前からケーキ作りの教室に通っているんですよ。1年ほど前からはパン作りの教室にも通い始めました。ケーキやお菓子は、作り始めたらずっと没頭できるのがいいですね。パンは発酵の間待たなくてはいけないので、その間どうしよう・・・と思ってしまうんですが。
 作ったケーキは病院にも持ってくるんですよ。みんなに「おいしい」って食べてもらえるのがうれしいですね。
 実は、リフレッシュ研修でパンやケーキ作りの先生役もやったんですよ。看護師たちが仕事を離れてイキイキした姿を見られてうれしかったですね。今後も、ときどきこんな機会を作りたいと思っています。

名古屋市立東部医療センターってどんな病院?

退院後の生活まで意識したあたたかいケアを提供。

 市民の皆さんが救急のときに役立つ病院であることをコンセプトに、二次救急の中でできることを最大限に取り組んでいます。特に、心臓血管や脳血管に関してはいつでも受け入れることができる体制を整えています。
 看護部はアットホームな雰囲気が特長です。患者さんにも「あたたかい心を届けよう」という想いで取り組んでいます。
 また、患者さんが退院後もその人らしい生活を送れるよう、患者さん一人ひとりの特徴をとらえて援助していくよう心掛けています。入院した時点から退院後の生活をイメージして看護することで、患者さんのお話をじっくりと聞き、入院前の生活習慣や退院後に必要なケアなどを検討しています。そして、医師や栄養士、薬剤師などと連携して、患者さんの生活スタイルを尊重しながらも、在宅でのケアがきちんと行えるよう生活指導を進めています。
 病院は病院、在宅は在宅と切り離して考えるのではなく、入院中も退院後もきちんとケアを継続していくことが大切だと考え、取り組んでいます。

新人看護師に期待すること

「できない」と諦めず、ひとつずつできることを増やして。

 限界を作らずに色々なことにチャレンジしていくことは大切です。しかし、新人の間は与えられた環境の中で、ひとつのことをちゃんと確立させていくことを意識してください。そして、それができたら次へと進んでいくようにしてほしいです。
 新人さんは入職後3カ月くらい経つと「毎日の業務に追われて自分の看護ができません」というようなことを言う事があります。でも「できない」と諦めたり悩んだりせず、毎日の業務も看護のひとつなのだと少し意識を変えて、ひとつずつできることを増やしてください。できることが増えていけば、やりたいことに手が届くはずです。
 あとは、公私の区別をつけて、自分にあったストレス解消法を見つけてほしいですね。何か趣味を持って、仕事以外でホッとできる時間を持つことは大切だと思います。私も新人の頃「看護の虫になるのはいいけれど、看護の世界だけに没頭するのはよくない」と先輩に言われました。仕事の間は看護に集中して、仕事を離れたら自分の時間を大切にする、そういった切り替えが大切だと思います。

CHUNICHI INTERVIEWいろんな質問に答えていただきました!!

実習に来た学生で、実際、この学生は困ったな・・・と思うことはある?
自分の考えに固執して、人の意見を取り入れようとしないのは困りますね。色々なものの見方があります。自分が丸だと思っても、人から見ると楕円かもしれません。それを認めることが非常に大切だと思います。
 人はひとつの価値観の中で小さい頃から育っていますので、それを変えるのは難しいことだと思います。例えば、甘いものが嫌いな人に甘いものを食べてと言ってもなかなか食べられません。しかし、「嫌いだからいらない」ではなく「ひとくち食べてみる」という努力が必要だと思います。
 人の意見を受け止めることと、それで行動を変えることは別の話です。シャットアウトするのではなく、まずは「そんな意見もあるんだ」と受け止めることが大事だと思います。
 逆に、周りの意見に流されて自分の意見を言えないというのも困りますけどね。看護師は患者さんの代弁をしなければいけません。ですから、自分の意見をきちんと伝えられるようになることも大切です。
 各学校でもカンファレンスに力を入れていると思います。そういった機会に自分のやったことを振り返り、きちんと自分の意見として伝え、また人の意見を聞いて受け止めることを心掛けてみてください。それらが自分自身の経験値になっていくと思います。

名古屋市立大学医学部附属東部医療センターをもっと知りたい方はこちら

名古屋市立大学医学部附属東部医療センター 松下 志保さん

ページ先頭へ