チューター制度で、新人職員も先輩職員も一緒に成長

Q１　施設として力を入れていることは？

特に力を入れているのは、利用者様の食事です。バイキングを月に１回行っていて、刺身や焼物、煮物やデザートなど、より華やかな食事を提供し、見た目から匂い、焼くときのジュージューという音まで五感で楽しんでいただこうというのが目的。「食」という字は「人」を「良」くすると書くように、利用者様には、家にいるときのように食事の時間を快適に過ごしていただきたいですし、栄養摂取だけでなく楽しみを伴うものであってほしいと考えています。普段の食事も含めて、食材の調達は栄養士が行い、産地が見える料理で献立を考案してもらっています。

Q２　人材育成において行っている取り組みは？

　チューター制度を設けています。これは、1年目の職員1人ひとりに対し、在職2年以上の若手職員1名を教育係として配置する制度で、任期は１年間。最初の1、2カ月は一緒に勤務し、その後も早番と遅番といった別の勤務にしないように配慮することで、困り事や悩み事があっても都度に相談できる態勢を取っています。もしその場で相談できないときは、1日の振り返りを行う「交換日記」を基に直属の上司や周りの先輩職員がフォローします。１年目の職員は安心感が得られるのもさることながら、チューターになった先輩職員は教える大変さを知り、理解されやすい言い方を学ぶことができるので、やりがいや入居者様のケアにもつながっているはずです。

Q３　お年寄りが好きなことの他に、介護職に必要な資質は？

　利用者様に対しても、同僚の職員に対しても、時には歩み寄りができることでしょうか。利用者様によって症状はそれぞれですし、介護の現場において完ぺきはありません。自分と同じ価値観を相手に求めてしまうと許せない部分が少なからず出てくるので、「できなくてもいいよ」と相手を許す気持ち、受け止める心をどこかに持っていてほしいです。たとえ相手に価値観を押し付けてしまいがちな性格だとしても、「自分だったらどうだろう？」と常に置き換えて考えるように心掛ければ良いと思いますし、私自身そのように指導しています。

＊＊＊＊メッセージ＊＊＊＊

自分のケアもできる職場です

　介護の仕事は、人が好きだったり、人と関わる仕事がしたいなら一度はチャレンジしてほしいです。人の命を預かっているので不安もあるとは思いますが、周りがサポートしてくれます。うちの法人は、職員同士仲が良いのも自慢です。USJから出雲大社まで10コースある親睦旅行を皆楽しみにしていて、各施設の職員が交流する機会にもなっています。他に、勤務時間中にカイロプラクティックが受けられるなど、「自分のケアができて、利用者様のケアができる」と考えてくれているので、私たち職員も安心して働くことができます。